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第16話 毒を飲んだ夫が始めた計画

last update Petsa ng paglalathala: 2026-10-24 21:44:50

匿名の相手から送られてきた最後の文章を、草壁はしばらく見つめていた。

『玲奈を呼び、木島を呼び、美和子さんも来るよう仕向けたのは、そのあとです』

 そのあと。

 詩織が貴之のコーヒーに毒を入れ、貴之がそれを飲んだあと。

 もし本当なら、昨夜の河川敷で起きた出来事の意味が根本から変わる。

 玲奈と木島と美和子が、たまたま同じ夜に貴之と会ったのではない。自分が死ぬかもしれないと悟った貴之自身が、残された時間を使って一か所へ人間を集めたことになる。

「信じるんですか」

 詩織が尋ねると、草壁は首を横に振った。

「信じません」

「ずいぶん即答ですね」

「匿名の人間が送ってきた説明を、そのまま事実にしたら捜査になりません。ただ――」

 草壁はスマートフォンを机へ戻した。

「確かめられる部分はあります」

「主人の通話やメッセージ?」

「ええ。ご主人のスマートフォンは遺体のそばから見つかっています。端末自体はロックされていますが、通信記録と一部のクラウドデ
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